私立高校生学費補助金(神奈川県から東京の私立学校)の落とし穴

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私立高校授業料の実質無償化

 

目 次

2020年度の制度内容に変更しました。

1 国による私立高校授業料
の実質無償化制度の概要

 ..1.1 私立高校授業料の実質無償化
………の判定基準

 ..1.2 私立高校就学支援の対象となる
……….世帯の年収目安

 ..1.3 私立高校就学支援金の申請方法

 ..1.4 私立高校就学支援金の支給方法

2 私立高等学校等授業料
軽減助成金(東京都)とは?

 ..2.1 2019年~2020度の制度変更点

 ..2.2 助成金対象者

 ..2.3 保護者の年収目安と軽減額
……..(年額)

 ..2.4 対象世帯及び軽減額(年額)
…….「区市町村民税課税標準額」
……….による判定

 ..2.5 年間スケジュール

2.6 問い合わせ先

3 私立高等学校等の学費支援
..(神奈川県)とは?

 ..3.1 学費支援の対象となる方

 ..3.2 対象者(落とし穴)

 ..3.3 私立高等学校等の学費支援金
………の対象となる世帯の年収目安

 ..3.4 対象世帯及び補助額(年額)
……..「区市町村民税課税標準額」
………..による判定

 ..3.5 申請方法

 ..3.6 問い合わせ先

4 私立高校生学費補助金の落とし穴
まとめ!


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私立高校授業料無償化の支援制度は、国と都道府県の2制度を併用して利用します

所得制限条項があり、世帯年収が(国)910万円(都)910万円(神奈川県)750万円以上ですと制度の対象外になります(2020年4月)。

町田市にお住まいの方は、(国)高等学校等就学支援金制度 +(都)私立高等学校等授業料軽減助成金を利用しますし、相模原市にお住まいの方は、(国)高等学校等就学支援金制度 +(神奈川県)私立高等学校等生徒学費補助金を利用します。

町田市、相模原市にお住まいの方は、高等学校等就学支援金制度(国)は同じ条件で利用できますが、東京都と神奈川県との支援制度にはかなりの格差があることに加え、相模原市にお住まいの方は、お子さんが通っている高校によっても、神奈川県の私立高等学校等生徒学費補助金制度を利用できないケースもありますので、それぞれの補助金の概要とポイントを整理しました。

2020年4月からの「私立高校授業料実質無償化」について御案内します。

国による私立高校授業料
の実質無償化制度の概要

2020年4月から、世帯の年収目安が約590万円未満の生徒を対象とし、私立高等学校等の授業料を実質無償化する制度です。
「私立高等学校授業料の実質無償化」について(2020年4月から)

高等学校等就学支援金(返還不要の授業料支援)の制度改正で、私立高校等に通う生徒への支援が手厚くなりました。

世帯年収の目安が約590万未満の生徒は、約40万円(396,000円)の補助金が支給されます。
年収はモデルは、両親の一方が会社員として勤務、高校生1人、中学生1人の家庭を設定。

私立高等学校授業料の実質無償化(国)概要

出典:公明党

 


私立高校授業料の実質無償化
の判定基準

保護者等(夫婦共働きの場合、合算金額になります)の「道府県民税所得割税額」+「市町村民税所得割額」が=507,000円(年収9,100,000円程度)未満の世帯に支給されます。

2020年4月~6月までの判定基準

  • 「道府県民税所得割税額」
    +「市町村民税所得割額」
    ….=「合計額」で判定します
  • 都道府県民税 103,000円
    +市町村民税 154,500円
    =257,500円未満
    ( 年収590万円未満に相当 )
    支給額:396,000円
  • 都道府県民税 202,800円
    +市町村民税 304,200円
    = 507,000円未満
    (年収910万円未満相当)
    支給額:118,800円・
  • 上記の年収は、両親の内、片親が働いており、高校生1名、中学生1名の会社員世帯の目安です。

    家族構成によっても年収限度額が異なりますので、「道府県民税所得割税額」と「市町村民税所得割額」を必ず確認して下さいね。

    参照1②:私立高校就学支援の対象となる世帯の年収目安

2020年7月以降の判定基準
算定方法が変更されます

  • 以下の計算式(両親2人分合計額)により判定されます。
  • 計算式
    市町村民税の課税標準額×6%-市町村民税の調整控除
    ※政令指定都市の場合は、「市町村民税の調整控除の額」に3/4を乗じて計算
  • 課税標準額とは、住民税の計算の基礎となる金額です
  • 調整控除とは、2007年に国から地方へ税源が移譲したことに伴い生じる個人市民税・県民税と所得税の人的控除の差額に起因する負担増を調整するための控除をいいます
    上記の様な内容で記載されている解説が多いのですが、さっぱり分かりませんが、おおむね市町村民税分は 1,500円、政令指定都市分は 2,000円で計算します

「道府県民税所得割税額」と「市町村民税所得割額」は、下記の書類から確認します

(会社員の方)

  • 市町村役場行政センター等で発行する「市町村民税・県民税課税(非課税)証明書」に記載されている「市町村民税所得割額」と「県民税所得割額」を合算します
  • 6月頃に勤務先を通じて配布される、「市町村民税・県民税等 特別徴収税額通知書」に記載されている「市民税所得割額」と「県民税所得割額」を合算します

(自営業の方)

  • 市町村民税・県民税課税(非課税)証明書から確認(会社員と同じ)
  • 6月頃に市町村から自宅へ送付される「市町村民税・県民税税額決定・納税通知書 」にに記載されている「市民税所得割額」と「県民税所得割額」を合算します

「市町村民税の課税標準額」は、下記の書類から確認します

  • 「市町村民税・県民税等特別徴収税額通知書」や「市町村民税・県民税税額決定・納税通知書 」は「課税標準額(総所得)」欄を参照します
  • 「市町村民税・県民税課税(非課税)証明書」におては、「課税総所得金額」と記載


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私立高校就学支援の対象となる世帯の年収目安

以下は、全日高校の支給額であり、定時制・通信制の場合は、支給額が異なります。

両親の内一方が働いている場合

子供
2人
支給額
118,800円
支給額
396,000円
中・高 ~910万円 ~590万円
高・高  ~950万円 ~640万円
大・高  ~950万円 ~650万円

両親共働きの場合

子供
2人
支給額
118,800円
支給額
396,000円
中・高 ~1030万円 ~660万円
高・高  ~1070万円 ~720万円
大・高  ~1090万円 ~740万円


私立高校就学支援金の申請方法

年収の確認は毎年行われます。
住民税は、毎年6月頃に確定しますので都道府県は改めて受給資格の判定を行います。

新入生:4月と7月
在校生:毎年7月

4月入学時(新入生)

  • 進学先の高校から「申請書」が配布
  • 保護者等のマイナンバーを明らかに出来る書類
    :マイナンバーカードの写し
    :マイナンバー通知カードの写し
    :マイナンバーが記載された住民票等の
    写し等
  • 申請書+前年度の課税証明書等を学校提出
  • 提出書類を基に、都道府県が受給資格の認定を実施

7月(在校生)

  • 進学先の高校から「届出書」が配布
  • 届出書+当年度の課税証明書等を学校提出

翌年以降

  • 進学先の高校から「届出書」が配布
  • 届出書+当年度の課税証明書等を学校提出


申請することを忘れると、基本的には遡って申請することが出来ませんので、忘れずに申請手続きをして下さい。


私立高校就学支援金の支給方法

支援金は、学校法人が保護者等に代わって受け取り授業料と相殺されます。

年間の授業料等 > 就学支援金の場合は、差額を負担する必要があります。

お子さんが通っている「都道府県」を通じて、収入状況審査結果についての通知されます。


2018年(平成30年)度高等学校等就学支援金の収入状況審査結果について

2018年の通知書のため、就学支援金の金額は現状とは異なっています。

 

高等学校等就学支援金


学費と修学支援金が相殺される通知

学費振替のお知らせ



私立高等学校等授業料軽減助成金(東京都)とは?

2020年5月1日以前から助成金申請時まで継続して都内に居住されており、子供が私立高等学校等に通う保護者の経済的負担を軽減するために、授業料の一部を東京都が助成する制度です。

授業料負担軽減の概要
国の助成(就学支援金)
+都の助成(授業料軽減助成金)
= 460,1000円
( 年収目安 約910万円 )
保護者が実際に負担した在学校の授業料の額が上限です


2019年~2020度の制度変更点

助成金対象者の拡大

  • 年収目安760万円未満 → 年収目安910万円未満の世帯に拡大
  • 910万円の所得制限を超過する多子世帯(扶養する23歳未満の子供が3人以上いる世帯)への助成を新たに導入

助成金額のUP

都内私立高等学校における平均授業料の増加に伴い助成金をUP
ただ、保護者が実際に負担した在学校の授業料の額が上限です

全日制・定時制:456千円 → 461千円
通信制(※)….:247千円 → 254千円


※東京都認可対象校
:NHK学園高等学校
:大原学園高等学校
:科学技術学園高等学校
:北豊島高等学校
:聖パウロ学園高等学校
:東海大学付属望星高等学校
:目黒日本大学高等学校
:立志舎高等学校

審査基準の変更点

  • 申請者を税法上の扶養者等 → 親権者等に変更
    やむお得ない事情等がある場合、未成年後見人、主たる生計維持者による申請も可
  • 判定基準を「住民税額」等による審査 → 「区市町村民税課税標準額」等による審査に変更
  • 高等学校等就学支援金(国)と私立高等学校等授業料軽減助成金(東京都)を併用することができますが、保護者が実際に負担する授業料が上限になります


助成金対象者

  • 保護者(申請者)と生徒が、2020年年5月1日以前から申請時まで継続して都内に居住している方
  • 以下の私立学校及び課程に在学する生徒の保護者
    私立高等学校
    :全日制課程
    :定時制課程
    :東京都都認可通信制過程
    私立中等教育学校後期課程
    私立特別支援学校の高等部
    私立高等専門学校(1年~3年生)
    私立専修学校高等課程

point

上記要件の中に「私立高等学校」と記載されており「都内の私立高校」との記載がありませんから、お子さんが通う学校が神奈川県、埼玉県、千葉県であったとしても、東京都の助成金は給付されます。

町田市在住の生徒が小田急線の読売ランド前駅(川崎市)の「日本女子大学附属高等学校」、小田急江ノ島線の湘南台駅(藤沢市)の「慶應義塾湘南藤沢高等部」に通ったとしても助成金が支給されることになります。



保護者の年収目安と軽減額(年額)

保護者の年収目安と年額の軽減額

point

  • 私立高校に通う都内在住の生徒の授業料について、東京都独自の給付型奨学金を拡充して、高等学校等就学支援金制度(国)と合わせて、都内私立高校の平均授業料(年間)に相当する461,000円が支給されル制度です
  • 上図の年収目安は、4人世帯(夫婦と子2人)がモデルで、保護者1人に給与収入がある設定になります
  • 夫婦共働きの場合、夫婦合算した金額で判定要件も満たすことが必要です
  • 年収はあくまでも目安であり、判定基準は「区市町村民税課税標準額」に基づき審査が行われます(2④:対象世帯及び軽減額(年額)参照)

~590万円未満(世帯年収目安)

+(国)396,000円
+(都)065,000円
=(計)461,000円

590万~910万円(世帯年収目安)

+(国)118,800円
+(都)342,200円
=(計)461,000円

910万円以上(世帯年収目安)
扶養する23歳未満の子が3人以上いる世帯

+(国)000,000円
+(都)059,400円
=(計)059,400円



対象世帯及び軽減額(年額)
「区市町村民税課税標準額」による判定

実務的には、以下の計算式で判定

区市町村民税課税標準額×6%
-区市町村民税調整控除相当額 (※)
= XXXX 円
上記の金額より判定

(※)調整控除相当額について

1)申請者一人のみ所得がある世帯
…..( 1,500円  )

  • ひとり親家庭または配偶者の収入( パート収入等 )が配偶者控除の範囲内に収まってい世帯

2)申請者とその配偶者が共に所得がある世帯
…..( 3,000円 )

  • 配偶者控除を受けていない世帯又は配偶者に収入があり、配偶者特別控除を受けている世帯


XXXX 円
未満の世帯
全日制
定時制
軽減額
年額:円
都認可
通信制
軽減額
年額:円
(A)154,500 065,000 対象外
(B)304,200 342,200 135,200
(C)別紙   1 342,200 135,200
(D)別紙   2 059,400 059,400

(C)別紙   1

上記(B)304,200円の金額基準を超過する場合でも、
世帯人数(子供の人数が多い場合など)に該当した世帯に対して救済措置があります。

「共稼ぎか否か」「子供の人数等」で判定されます。

Ⅰ.申請者1 人のみ所得がある世帯
:世帯内に所得がある方が1人の場合
:配偶者が夫の扶養控除の範囲内でパート
Ⅱ.申請者と配偶者2人に所得がある世帯
:共稼ぎの世帯

世   帯
人   数
( 人 )
所 得
1 人
( 円以下 )
所 得
共稼ぎ
( 円以下 )
3人 ナシ 320,340
4人 ナシ 378,120
5人 313,800 438,060
6人 327,600 451,860
7人 358,680 482,940
8人超 省 略 省 略

(D)別紙   2

上記Cの基準を超過する場合でも、2019年12月31日末時点で扶養する23歳未満の子が3人以上いる世帯(多子世帯)

  • 世帯人数が4人の一人親家庭はBの基準を超過する場合になります
  • なお、2020年1月1日~5月1日に誕生したお子さんは23歳未満の扶養人数に含めます


年間スケジュール

  • 6月中旬:申請用紙配布開始
  • 6月下旬 ~ 7月末頃:申請受付
  • 12月下旬に交付・不交付決定の通知
  • 12月下旬 申請者口座への振込

2020年度も、上記の様なスケジュールですが、就学支援金(国)との関係で日程が変更となることもあります。
詳細は、下記連絡先にお問い合わせください。

 


問い合わせ先

(公財)
 東京都私学財団 
 :東京都私学就学支援センター
 :授業料軽減助成金担当
 :TEL 03-5206-7925
 9:15 ~ 17:00
 (土・日・祝日・年末年始を除く)

 

Google:
東京都私学財団>都民・保護者の皆様へ>私立高等学校等授業料軽減助成金事業

Q&Aはこちら「学費負担軽減制度Q&A」

神奈川県民からすると羨ましいの一言です。

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私立高等学校等の学費支援(神奈川県)とは?


学費支援の対象となる方

生徒・保護者ともに神奈川県在住で県内の下記対象校に通う生徒のみです。
・高等学校
・中等教育学校(後期課程)
・専修学校高等課程
・特別支援学校(高等部)
・高等専門学校(第1学年から第3学年)
・各種学校の一部 ほか

神奈川県在住で東京都の私立に通う場合、国の支援金は受け取ることができても、県の助成は受けられません。

神奈川県私立高等学校学費支援ポスター

下記ページの右側(赤字)
生徒・保護者等とも県内在住、かつ県内設置の私立高等学校等に通う生徒が対象になります。と記載されています。

神奈川県学費補助金


対象者(落とし穴)

奈川県「学費支援制度に関するQ&A」
の(4)在学要件について項目について以下の様に回答しています。

Q2 なぜ、県外の私立高等学校等に在学の場合、学費補助金を受けられないのですか。

A2 学費補助金は、保護者の経済的負担を軽減するとともに、県内の私立高等学校等の振興を図るという観点から、県内設置の学校が、県内在住の保護者に対して入学金・授業料を軽減した場合に、県が学校に補助する制度としているため、補助要件を県内在住かつ県内設置の私立高等学校等に在学としています。


2014年12月 神奈川県議会議員の「滝田孝徳」議員が黒岩知事に「都内私学通学者も学費補助制度の対象とすべきである」と一般質問をしています。

県外私学通学者に対する支援については、将来の研究課題としたいと考えています(黒岩知事)と回答されています。

2020年7月現在、都内の私立学校に通学する生徒に対する神奈川県からの補助はナシ。

2014年12月の「滝田孝徳」議員の質問から状況は変わっていませんね!
埼玉県、千葉県ともに県外に通う私立高校生に補助金が出ないので横並びで安心しているのでしょうね!

生徒・保護者ともに神奈川県内に在住しているが、町田市、八王子市、多摩市、都内23区の私立学校に通っている生徒は、神奈川県の私立高等学校等学費支援金支給の対象外となります。

相模原市・横浜市・川崎市在住の市民が横浜線や小田急線を利用して
「日本大学大第三高等学校」
「桜美林高等学校」
「明治大学付属中野八王子高等学校」
「八王子学園八王子高校」
「大妻多摩高等学校」
「多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 」
「都内23区の私立高校」

に合格しても、神奈川県からの補助金は一切ありません!

このため、高等学校等就学支援金制度(国)からの補助金となるため、就学支援金(国)年間118,000円~396,000円の補助に留まります。

これに対して、町田市在住の高校生の方が
「慶應義塾湘南藤沢高等部」
「神奈川大学附属高等学校」
「日本大学藤沢高等学校」
「日本女子大学附属高等学校」

に合格すると、年収950万未満の世帯は年間461,000円の補助が頂けます。

東京都との金額格差はしかたないかもしれませんが、県外の私立高校に通わせていることで、私立高等学校等生徒学費補助金(神奈川県)そのものが受け取れないとは、もともとの主旨を逸脱していますし、県民税を真面目に払っているのになーって感じですね。

以下では、神奈川県に在住しているお子さんが、
・県内の私立高校に通う場合
・都内の私立高校に通う場合
の補助金額差額について比較します。

年収の目安が「590万以上~700万円未満」の世帯で比較します。

県内の私立高校に通う場合(年間)
支給額
就学支援金(国): 118,800円
学費補助金(県): 325,200円
入学金補助(県): 100,000円 (1回)
学金補助(県): 544,000円
/・
都内の私立高校に通う場合(年間)
支給額
:就学支援金(国): 118,800円
:学費補助金(県): 000,000円
:入学金補助(県): 000,000円
:計学金補助(県): 118,800円

県内の私立高校に通う場合( 3年間計 )
支給額
:就学支援金(国): 0356,400円
:学費補助金(県): 0975,600円
:入学金補助(県): 0100,000円
:計学金補助(県):1,332,100円

都内の私立高校に通う場合( 3年間計 )
支給額
:就学支援金(国):0,356,400円
:学費補助金(県):0,000,000円
:入学金補助(県):0,000,000円
:計学金補助(県):0,356,400円

3年間での差額が 975,700円(1人)
2人兄弟で換算しますと、1,951,400円以上になります。

同一の年収で同一の県民税・市民税を収めている方でも、お子さんが通う学校が県内 or 都内の違いだけで、この格差。あり得ませんね!

私立高等学校の受験を考えている神奈川県民の皆様、既に私立高校に通っているお子さんがいて、町田市・相模原市に引っ越しを検討されている方にも事前に知って頂ければと思います。



私立高等学校等の学費支援金
の対象となる世帯の年収目安

年収はあくまでも目安であり、
実際の判定基準は、「道府県民税・市町村民税所得割額」
または
以下の「市町村民税課税標準額」に基づき審査が行われます


保護者等の
市町村民税の課税標準額×6%
-市町村民税の調整控除の額 
= XXXX
上記の金額より判定します

~590万円未満(世帯年収目安)

+(国)396,000円
+(県)048,000円
=(計)444,000円

上記+入学金補助が支給されます
・県民税・市民税の非課税世帯
:208,000円
・県民税・市民税の課税世帯
:100,000円

~700万円未満(世帯年収目安)

+(国)118,800円
+(県)325,200円
=(計)444,000円

上記+入学金補助が支給されます
:100,000円

~750万円未満(世帯年収目安)

+(国)118,800円
+(県)074,400円
=(計)193,200円

上記+入学金補助が支給されます
:100,000円

~910万円未満(世帯年収目安)

+(国)118,800円
+(県)000,000円
=(計)118,800円

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対象世帯及び補助額(年額)
「区市町村民税課税標準額」による判定

実務的には、以下の計算式で判定が行われます

区市町村民税課税標準額×6%
-市町村民税の調整控除の額 (※)
= XXXX 円
上記の金額より判定

(※)調整控除の額

  • 政令指定都市の場合は「調整控除の額」に3/4を乗じます
    なお、神奈川県「私立高等学校等生徒学費補助金について」内に
    「道府県民税・市町村民税所得割額」
    「市町村民税の課税標準額」

    「町村民税の調整控除の額」については、以下の書類で確認することができます。
  • 市町村民税・県民税特別徴収税額通知書
    :5月~6月頃に勤務先から配付
  • 市町村民税・県民税納税通知書
    :5月~6月頃に市町村から配付
  • (非)課税証明書
    :市区町村の住民税の窓口で発行


申請方法

  • 5~6月に学校から学費軽減申請書の提出案内がありますので、受付締切日までに必要な提出書類を記入の上学校に提出します。

 


問い合わせ先


私立高校生学費補助金
の落とし穴まとめ!

高校生・大学生のお子さんを持つ世帯は、自宅のローンを含めて一番お金がかかる時期です。

黒岩知事が、「県外私学通学者に対する支援については、将来の研究課題としたいと考えています」と回答されてから、もうすぐ6年。

我が家では、神奈川県からの補助金を頂けないうちに、2人とも高校を卒業しました。

相模原、横浜、川崎市から都内の私立高校に通っている学生は相当数いるはずです。

同一の年収で同一の県民税・市民税を神奈川県に収めている方でも、お子さんが通う学校が都内の私立校であると、本来受け取れるはずの助成金が神奈川県から交付されていないのが実態です。

簡単に言えば、補助金の有無によって生徒の学校選択の自由が奪われている状態なのです。
ありえませんよね、
神奈川県の不合理な支給対象者制度を改めて頂きたいです。


2020年4月より国の私立高等学校授業料の実質無償化 に伴い、年収約590万円未満世帯の生徒は私立高校生の平均授業料水準として年額40万円ほどの支援金が頂ける様になりました。

高等学校等就学支援金制度(国)の支援金が引き上げられることで、神奈川県、埼玉県、千葉県から都内の私立高校に通う生徒がさらに増えることが予想されます。

最終的には、有権者の声が大きくなり「県内設置の私立高等学校等に通う」の文言を外すことになるのではないでしょうか?

 

以上「私立高校授業料無償化(神奈川県)の落とし穴」でした。


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