相模補給廠にミサイル防衛を指揮する米軍司令部が新設!

THDD Xバンドレーダー

目 次

米軍ミサイル防衛司令部
設置に関する経緯

神奈川県・相模原市の対応

3 米軍ミサイル防衛司令部のまとめ

アイキャッチ画像は、アメリカ陸軍より引用しています
THAAD用Xバンドレーダー
「AN/TPY-2」


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米軍ミサイル防衛司令部
設置に関する経緯

相模原市は、在日米軍ミサイル防衛部隊を指揮する司令部が相模総合補給廠(さがみそうごうほきゅうしょう「相模原市中央区」)に新設されると在日米軍から防衛省を通じて連絡があったと発表しています(2018年9月28日)。

防衛省からの連絡によると、新たに補給廠に駐留する部隊は新設される「第38防空砲兵旅団司令部」、要員は115名で運用され、国内に配備されている米軍防空ミサイル部隊に対して「指示」「統制」「調整」を行い、半年から一年をかけ段階的に要員を配属をする予定のこと。

相模総合補給廠への駐留は、在日米陸軍司令部があるキャンプ座間(相模原市、座間市)での収容能力のためとも説明しています。

「第38防空砲兵旅団司令部」は、国内「青森県つがる市」「京都府経ヶ岬」に配備済の「xバンドレーダ部隊」のほか、パトリオット・ミサイルを配備する嘉手納基地(沖縄県)の運用を指揮・統制するとみられています。

これまでハワイの米軍が担っていた機能の一部を移設し常駐部隊として日本に配備されます、将来的には、グアムに配備されている部隊の指揮も組み込む予定の様。

在日米軍関係者の話によると、ハワイの第94陸軍防空ミサイル部隊(パトリオット・弾道ミサイルを迎撃するTHADDなどの迎撃ミサイル部隊)の傘下にあり、前線司令部を日本に置くことで、迅速な判断を行うと伴に北朝鮮・中国を牽制する狙いもある様です。

また、横須賀基地(神奈川県)に配備されている、第7艦隊の最新鋭イージス艦とも連携するとみられています。

在日米陸軍基地管理本部の司令官フィリップ・ゲージ司令官が10月1日、加山俊夫・相模原市長を訪問し、「第38防空砲兵旅団司令部」について下記のことを話されています。

  • 新たな装備の導入はナシ
  • これまで駐留していた「第35戦闘維持支援大隊」(後方支援部隊)をキャンプ座間に移した(東京新聞10月2日)
  • 後方線部隊が駐留していた施設に新司令部が入るかは不明

加山俊夫市長からは、下記について配慮を求めました。

  • 補給廠の機能強化をしない様に配慮
  • 司令部の任務・運用などについての詳細な情報提供


神奈川県・相模原市の対応

今回の決定は、事前に日米間の協議・合意があり、合意後に相模原市に通告したことが外務省の担当者により明らかになっている様です。

加山相模原市長は、「このような情報が突然に、しかも決定事項として提供されたことは大変遺憾」としていますし、神奈川県黒岩知事も「住民の安心のためには、より具体的な情報が必要」と発言しています。

相模原市・下仲宏卓副市長は、10月4日、外務・防衛省を訪れ下記内容を要請した。

「第38防空砲兵旅団司令部」駐留が事前の相談なく、決定事項として突然知ることとなったことは甚だ遺憾であり、兵站(へいたん)を担う補給廠に司令部が駐留する事にに対して違和感と疑問が拭えないとし、以下を要請した。

  • 司令部の任務や運用など詳細を明確にすること
  • 補給廠の機能強化や恒久化に繋げないこと
  • 補給廠周辺に騒音などの影響を及ぼすことがないこと

相模原市としては、司令部が補給廠のどこに駐留するのかさえまだ解らない状態、国には米軍に確認して速やかに地元に説明してもらいたいと要請。

防衛省の山野徹 地方協力企画課長は、下仲宏卓副市長の質問に対し下記の様に回答しました。

  • 司令部は補給廠の既存施設に駐留し、新たな装備品の導入しないため、国として機能強化にあたらないと認識
  • 今後も得られた情報は速やかに提供
  • 騒音など、市民生活に影響が出ない様、米軍に地元配慮を求めるとしています


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米軍相模総合補給廠とは?

昭和24年に米軍に接収された後、在日米陸軍が管理する米軍の主要な補給基地(物資の保管倉庫、修理工場)。

JR横浜線の北側196.7ha(相模原市:矢部新田、上矢部、小山)に沿ってあり、倉庫群や修理工場が立ち並んでいます。

 

米軍ミサイル防衛司令部のまとめ

補給廠に新設された「第38防空砲兵旅団司令部」は、ハワイの第94陸軍防空ミサイル部隊が担っていた機能の一部を移設した部隊です。

上記の部隊と「青森県つがる市旧車力村」「京都府京丹後」に配備済の「xバンドレーダ部隊」に、韓国に配備することが決まった在韓米国軍のTHAADに使われるXバンドレーダーとは、当然データリンクで繋がりますから、お互いをカバーし合います。



政府が導入を決め「秋田県秋田市(陸上自衛隊・新屋演習場)」「山口県萩市(陸上自衛隊・むつみ演習場)」の2ヶ所が設置候補地となっている「イージスアショア」に加え「第7艦隊の最新鋭イージス艦」がデータリンクして日本を弾道ミサイルなどから守りますが、米国からするとハワイ・グアムの米軍基地を防衛する目的で米陸軍防空ミサイル部隊の一部を最前線の日本に配備したと考えるのが妥当と思われます。



Xバンドレーダーの探知距離に付いての詳細は軍事機密のため明らかにされませんが、射撃管制モードで500km以上、捜索モードで1000km以上の性能があるとされています。

韓国の「慶尚北道星州郡」に設置するXバンドレーダー捜索モードに切り替えますと、中国内陸部までXバンドレーダーの探知が及ぶことにもなります。

米軍としても日本に前線司令部を置くことで、迅速な迎撃判断が出来るメリットが生じます。

防衛省が地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入費用は、2基で総額6千億円以上となると試算していますし、維持コストは毎年100億とも言われています。

つまり北朝鮮だけでなく中国に対しても牽制することになります。


中国牽制を視野に入れると、国内に2基配備される「イージス・アショア」に付随する、ロッキード・マーチン製の「LRDR=Long-Range Discrimination Radar 長距離識別レーダー」に加え、「九州」ないしは「南西諸島」に最低でもあと1基の「レーダー」が必要になりますから、司令部が配備される地域に変更があっても、「機能強化」「恒久化」は継続して図られると考えるべきです。

最後に、在日米陸軍基地管理本部の司令官フィリップ・ゲージ司令官が10月1日、加山俊夫・相模原市長を訪問して話された、
これまで駐留していた「第35戦闘維持支援大隊」(後方支援部隊)をキャンプ座間に移したとすると、従来の相模原補給廠の役割は、キャンプ座間が担うのかとか?

今後の相模原補給廠の米軍内での役割は、196.7haにも及ぶ敷地を「第38防空砲兵旅団司令部」が全て利用するの?などなどいろいろな疑問が湧いてきます。

今後の相模原補給廠について相模原・町田市民も注目する必要がありますね。


イージス・アショアとは?

米国の艦隊防空の「イージス」システムを陸上配備向けに転用したもの。
陸上イージスと呼ばれ、レーダーや弾道ミサイル迎撃用ミサイルの発射設備などで構成されます。

以 上
「相模補給廠にミサイル防衛を指揮する米軍司令部が新設」でした。

 

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